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台湾の慰安婦像設置「極めて残念」 日本側が見解伝える

台湾南部の台南市に旧日本軍の慰安婦の銅像が設置されたことに関して、日本側の窓口機関である日本台湾交流協会台北事務所(大使館に相当)は17日、除幕式に出席した馬英九(マーインチウ)前総統と、設置を後押しした野党国民党に「極めて残念」という見解を伝えて、「適切な処置」を求めたことを明らかにした。


台湾に初の慰安婦像 前総統「正式な賠償と謝罪」訴える


同事務所の沼田幹男代表(大使に相当)が15、16の両日、馬氏と国民党の呉敦義(ウートゥンイー)主席と個別に面会した。国民党側は、沼田氏が慰安婦像の撤去を求めたものと受け止め、呉氏は「歴史を忘れ去ることはできない」と対応を拒否。馬氏は日本政府に対して、改めて「謝罪と賠償」を求めた。


台湾の元慰安婦は1990年代の台湾側の調査で生存者59人が確認され、現在は高齢化で2人となった。日本側は過去に「アジア女性基金」を通じて「償い金」(200万円)や首相の手紙を贈る事業を行ったが、「日本政府による正式な賠償ではない」として、多くが受け取らなかった。


大戦中、中国大陸で日本と戦った国民党は、日本の戦争責任に対して厳格な姿勢をとる。慰安婦像は14日、同党支援の民間団体が南部の台南市の繁華街に設置した。(台北=西本秀)


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