米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画で、国が土砂投入の開始を予定していた17日、辺野古海上でカヌーに乗った市民らが、移設反対を訴えた。
沖縄はいま
翁長雄志(おながたけし)知事が8日に急逝後、政府は土砂投入を当面見送る姿勢だ。
カヌー48艇などに乗った市民らは、完成した海域を囲む堤防近くに集結。翁長氏に黙禱(もくとう)を捧げた後、「土砂投入を許さない」「サンゴを殺すな」などと訴えた。午後には、米軍キャンプ・シュワブのゲート前で抗議する人たちも加わり、450人(主催者発表)が海岸で、移設反対を訴えた。
約10年前に横浜から沖縄に移住した須々田顕一さん(70)は「護岸で閉ざされたのを目の当たりにし、憤りを感じた。土砂投入を食い止め、中にいる生物たちのためにも護岸を開けさせたい」と語った。(金子淳)