国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁が続くなか、中朝両国が観光面での協力を強めている。中国東北部の吉林省琿春では、北朝鮮産の海鮮を味わう北朝鮮への日帰りツアーもスタート。制裁で細る北朝鮮の外貨の獲得手段を補い、金正恩(キムジョンウン)政権による経済の再建を支えようとする中国側の姿勢の表れともみられている。
今月2日、図們江(北朝鮮名・豆満江)を挟んで北朝鮮に接する琿春の国境ゲートを記者が訪ねると、対岸にある北朝鮮・羅先で日帰り観光を終えた大勢の中国人観光客が戻ってきた。
家族5人で行ったという吉林省の男性は「大きなカニやエビをたくさん食べて、飲み物込みで計300元(約4800円)。新鮮でおいしかった」と満足そうに語った。
近くの旅行会社では、北朝鮮で…