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インドネシア、アジア大会の狙い「難航」 協力者少なく

アジア大会の開会式が18日、インドネシアのジャカルタで開かれる。56年ぶり2度目の開催に、ジョコ大統領は準備や宣伝に力を入れる。来年4月の大統領選を見据え、大会の成功を政治的な実績にしたいようだが、現地ではトラブルも相次ぎ、ジョコ氏の狙いは空回りしている。


「インドネシアが世界を魅了する絶好の機会だ。アジアの大国として、立派に主催できると示そう」。ジョコ氏は16日、議会での年次教書演説でそう訴えた。


アジアの45カ国・地域の選手1万1千人、関係者5500人が参加する一大スポーツ大会を催す首都ジャカルタの街は大会をPRする看板であふれている。ジョコ氏の「盛り上がりが足らない」との一声で、国軍と国家警察のトップが握手して大会成功を祈願した垂れ幕が全土に掲げられた。


開催まで100日を切った5月、第2の都市スラバヤでテロが発生した際は、治安対策のため対テロ法を強化し、これまでに288人を逮捕。期間中の警備も当初の2倍超の約6万人に増員した。大会期間中の交通渋滞悪化を懸念する声がメディアで高まると、会場近くの小中学・高校は大半の期間中、休校となった。大勢の児童・生徒が車やバイク、通学バスを使い、渋滞を助長しているからだ。


ジャカルタの外交関係者の間でも、「是が非でも大会を成功させたいという、なりふり構わない政策」と話題になっている。


背景にはジョコ氏が再選を目指す来年4月の大統領選がある。


軍人でもエリート層でもない初…


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