岐阜県池田町の集合住宅の一室で21日夕、殺害された男性の遺体が見つかった事件で、発見当時、この部屋が施錠された密室状態だったことが、愛知・岐阜両県警の合同捜査本部への取材で分かった。
捜査本部によると、男性の遺体は、和室の中央に下着姿で倒れていた。目立った外傷はなく、死後数日が経っていたとみられる。
部屋は施錠されており、現場にかぎは残されていなかったという。室内に家具や布団はなく、人が生活していた形跡はなかった。何者かが遺体を室内に放置し、施錠して立ち去ったとみられるという。
この部屋は、愛知県あま市のマンションで21日朝に死亡しているのが見つかった、原雄太さん(30)=住所、職業不詳=が、今年に入り、借りていたという。
原さんの遺体の近くには練炭や、本人が書き残したとみられる、遺書めいた文書があった。部屋は原さんの知人が借りていた。
捜査本部は、文書の内容などから、原さんが池田町で見つかった男性が死亡した経緯について、事情を知っていた可能性があるとみて、調べている。