沖縄県の翁長雄志(おながたけし)知事の急逝に伴い9月30日に投開票される知事選で、翁長知事を支持してきた「オール沖縄」勢力の県議らでつくる「調整会議」は23日、自由党幹事長の玉城(たまき)デニー衆院議員(58)に立候補を要請した。玉城氏は「しっかりと受け取らせていただきます」と応じた。
翁長氏の録音、知事選動かす 玉城氏、急きょ後継候補に
社民や共産、労働組合などからなる調整会議はこの日、全会一致で玉城氏を擁立することを確認。沖縄市内の玉城氏の事務所前で要請書を渡した。調整会議議長の照屋大河県議は、玉城氏に「翁長知事の遺志を引き継ぎ、オスプレイ配備撤回、普天間基地の県内移設断念に全力で頑張る人という選考基準に照らし、最適任であると確認した」と伝えた。
玉城氏はその後、報道陣に「後援会の方々と確認をし、できるだけ早いタイミングで表明できればと思う」と意欲を示した。
知事選には、自民、公明両党が推す佐喜真淳(さきまあつし)・前宜野湾市長(54)が立候補を表明している。(伊藤和行)