刑事事件の被告が保釈されるケースが増える中、別の事件を起こして起訴されるケースも増えている。2016年は162人にのぼり、10年前と比べて倍増。再犯を防ぐ対策の必要性を指摘する声もあがる。
司法統計によると、一審の判決前に保釈が認められた被告は、昨年の1年間で1万5230人。勾留された被告全体に占める割合(保釈率)は31・3%で、10年前の2倍を超えた。罪名別では強制わいせつなどの性犯罪が38・7%。覚醒剤取締法違反が29・3%、窃盗が17・9%だった。
一方、保釈中の別の事件で起訴される被告も急増。犯罪白書によると、16年の162人は前年より26人減ったものの、06年の80人からは倍増した。覚醒剤取締法違反が67人と最多で、次いで窃盗の48人だった。
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