岐阜市の「Y&M 藤掛第一病院」に入院中の80代の5人が熱中症の疑いで相次いで死亡した問題で、司法解剖の結果、亡くなった人の一部について熱中症の所見が認められたことが、捜査関係者への取材でわかった。岐阜県警は、熱中症と死因との因果関係をさらに調べる。
5人死亡の病院、冷房の定期点検せず 岐阜市調査に説明
この問題では同病院の本館3、4階のエアコンが20日に故障。両階にいた入院患者のうち、26日夜に女性1人、27日午前中に男女3人が死亡した。24日に3階に入院し、27日に冷房が利いていた別の階へ移った男性患者も28日に死亡した。
岐阜県警は29日から司法解剖を実施。捜査関係者によると、何らかの病死の可能性が高いが、一部の人に熱中症の所見が出たという。県警は今後、エアコンの故障が熱中症や死亡に関係しているのかどうかを調べ、業務上過失致死にあたるかどうか慎重に見極める。