30日午後9時25分ごろ、大阪市西区安治川1丁目の市道で、バイクに乗っていた大阪市此花区の男子高校生(17)がバス停の柱に衝突し、頭などを強く打って死亡した。大阪府警は、留置中に富田林署から逃走した樋田淳也容疑者(30)に似た男がいると通報を受け、このバイクをパトカーで追跡中だった。
港署によると、30日午後8時25分ごろ、「黒っぽい服、銀色のラインが入ったヘルメットで、黒いスクーターに乗った樋田容疑者に似た男がいる」と通行人の男性から署に通報があった。駆けつけた署員が大阪市港区弁天4丁目の市道でバイクを発見。バイクが一方通行の逆走や信号無視をしながら逃走したため、「樋田容疑者の可能性がある」と判断し、停止を求めて約2キロにわたって追跡したという。
高校生は無免許だった。バイクは7月中旬に港区内で盗まれた盗難車だったが、樋田容疑者とは無関係とみられるという。新谷欣尚(よしひさ)副署長は「追跡行為は適正だったと考えている」とのコメントを出した。