インターネット通販大手、米アマゾンの時価総額が4日の米株式市場で、一時1兆ドル(約111兆円)を超えた。8月2日に米アップルが初の1兆ドル超えを果たしたのに続き、米企業では2社目の「1兆ドル企業」となった。米西海岸のIT企業の躍進が鮮明になっている。
アマゾンの株価は4日午前の取引で、一時2050・50ドルに達し、時価総額が1兆ドルを突破した。4日の終値は、前営業日比1・3%増の2039・51ドルだった。
アマゾンは7月下旬に発表した2018年4~6月期決算で、純利益が前年同期の約13倍の25億3400万ドルに達するなど業績が好調で、その後も株価が上がり続けていた。
米国では西海岸に本社を置くIT企業の株高が目立っている。グーグルの親会社のアルファベット、マイクロソフトの時価総額はそれぞれ8千億ドルを超え、フェイスブックも約5千億ドルに上り、米株式市場を牽引(けんいん)している形だ。(ワシントン=尾形聡彦)