アフガニスタンの首都カブール南西部にあるスポーツ施設で5日夜、爆発が2回あり、地元警察によると、少なくとも25人が死亡、95人が負傷した。
施設があるのは、同国で少数派のイスラム教シーア派が多く住む地域。爆発後、シーア派を異端視するスンニ派系の過激派組織「イスラム国」(IS)の支部が系列のアマク通信を通じて犯行声明を出した。
警察によると、最初の爆発は午後6時(日本時間同10時半)ごろ施設内で起きた。レスリングの練習をする若者たちの近くで何者かが自爆したという。その約1時間後には施設前で車が爆発。地元テレビ局の記者2人が死亡した。救助に駆けつけた人や報道陣を狙ったものとみられる。
米NPOのジャーナリスト保護委員会(本部・ニューヨーク)によると、同国で今年殺害された記者は今回も含めて計12人で、世界で最も多くなっている。(イスラマバード=乗京真知)