バングラデシュで2016年に飲食店が襲撃され、日本人7人を含む22人が殺されたテロ事件。実行犯らを過激派に勧誘した疑いのある、立命館大元准教授のモハメド・サイフラ・オザキ容疑者(36)がイラクの拘置所で拘束されていると、バングラデシュで報じられた。過激派組織「イスラム国」(IS)に参加していた疑いもある。
オザキ容疑者は、16年のテロ実行犯らをイスラム過激派組織に勧誘したとされ、バングラデシュ警察に反テロ法違反容疑で指名手配された。この組織はISに忠誠を誓っていた。
地元紙によると、オザキ容疑者は今年3月、ISの最後の拠点だったシリア東部バグズで、複数のバングラデシュ人とともに、クルド人対テロ部隊に投降した。身柄は、隣国イラクの北部にあるクルド人自治区スレイマニヤの拘置所に移されたという。今後の処遇は不明だ。
オザキ容疑者は1982年、バングラデシュの首都ダッカから東へ約50キロのナビナガルで、ヒンドゥー教徒の家庭に生まれた。もともとはチャンドラ・デブナートという名前。転機は日本にあった。
成績優秀で02年、立命館アジ…