熊本地震で被災した熊本城(熊本市中央区)の大天守が2019年10月5日、外観の復旧工事を終えて公開される見通しとなった。市内ではその翌日にラグビーワールドカップの試合がある予定で、それに間に合わせ、国内外から訪れる人たちが見られるようにした。熊本市が18日の市議会経済委員会に計画を示した。
計画によると、大天守は19年10月5日までに外観の修復を完了し、同14日まで連日、現在は立ち入り禁止となっている天守閣前広場から見学できるようにする。それ以降は原則として日曜・祝日限定で公開。20年春には土曜、平日も公開される。大天守内部と小天守の復旧工事の完了は21年春を目指している。
天守閣前広場への入場は有料とし、料金などの詳細を年内に決める。熊本城総合事務所は「最初の10日間で約11万人、19年度内で約52万人の入場を見込んでいる」と話している。(大畑滋生)