ポンペオ米国務長官は１９日、声明を発表し、南北両首脳が朝鮮半島の完全な非核化の約束を再確認したことを歓迎した上で、トランプ米大統領の２０２１年１月までの任期内に北朝鮮の非核化を目指し、米朝関係を転換する交渉を即時に行う用意がある考えを表明した。

米朝関係は朝鮮戦争が終わっていないため、戦争状態にある。ポンペオ氏は声明で、米朝関係を「ｔｒａｎｓｆｏｒｍ」（転換する）という言葉を用いており、将来的には非核化のみならず、北朝鮮が求めている戦争終結と平和協定締結も視野に入れた姿勢を示唆しているとみられる。

ポンペオ氏はまた、米ニューヨークで開催されている国連総会にあわせ来週、北朝鮮の李容浩（リヨンホ）外相と会談することを北朝鮮側に提案したことを明らかにした。スティーブン・ビーガン北朝鮮政策特別代表も早い段階でウィーンで北朝鮮側と協議を始めるという。トランプ氏が意欲を見せる２回目の米朝首脳会談に向けた準備が加速する可能性がある。

声明では、北朝鮮側が米国や国際原子力機関（ＩＡＥＡ）の専門家の立ち会いのもと、寧辺（ヨンビョン）核施設や東倉里（トンチャンリ）のミサイル関連施設を破壊する方針を示したことを歓迎。ポンペオ氏は「これらの重要な約束に基づき、米国は米朝関係を転換する交渉を即時に行う用意がある」と明らかにした。

ポンペオ氏はまた、国連総会に…