大阪府警富田林署で接見後に逃走し、加重逃走容疑で逮捕された樋田淳也容疑者(30)とみられる男が、「自転車で日本一周旅行中」と言って9月18日から1週間余り、山口県周防大島町の道の駅に滞在したことが関係者への取材でわかった。素顔で撮影に応じ、感謝の手紙も残していた。大阪府警は、樋田容疑者が自転車旅行者を装っていたとみている。
「どうなっとるんや…」 容疑者逃走、耳疑った府警幹部
滞在したのは、瀬戸内海に浮かぶ周防大島町の「道の駅サザンセトとうわ」。支配人の岡崎竜一さん(54)は9月18日朝、たくさんの荷物を積んだ自転車2台を見つけ、近くの男に「日本一周してるんですね。どこから来たんですか?」と話しかけた。
日焼けし、丸刈り姿のこの男が樋田容疑者とみられる。和歌山出身で3カ月前に和歌山を出発して日本一周を目指していると説明。「先輩」と呼ぶ同行者の男性に四国で出会い、2人で旅をしていると説明した。岡崎さんがフェイスブック用の写真撮影を持ち掛けると、旅のルートを描いた自作の地図とともに写真に納まったという。
岡崎さんは道の駅内の倉庫などを2人の野宿用に提供。2人は滞在中、素潜りでカキを採ったり、人気サイクリングコースをめぐったりした。男は他の客や従業員にも積極的に話しかけていたという。
「よくしてもらったのでお礼が…