沖縄県知事選で初当選した玉城デニー氏(58)が4日、初登庁し、就任会見をした。米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設に、改めて反対を表明。日米両政府に対話を呼びかける一方、「いばらを踏みしめ、踏み越え、かき分けて、私は突き進む」と覚悟を述べた。
玉城デニー知事が初登庁「地に足をつけて頑張る」 沖縄
頼みの綱 玉城氏は得票数、政権は司法 互いに探り合い
沖縄はいま
午前中に登庁して当選証書を受け取った。午後の会見の冒頭で、「米軍基地の整理縮小が急務で(辺野古などの)新たな基地は到底容認できない。普天間の閉鎖・返還、新基地建設阻止に全身全霊で取り組む。心ない分断を乗り越えるため、翁長(雄志〈たけし〉)前知事の遺志を引き継ぎ、誇りある豊かな沖縄を実現する」と決意を述べた。
辺野古移設をめぐって、県は辺野古沿岸部の埋め立て承認を撤回。政府は工事をする根拠を失い、対抗措置をとる方針だが、「200年の耐用年数がある基地で、将来まで過重な基地負担を沖縄に押しつける無責任さを訴え、県の主張が認められるよう全力を尽くす」と話した。
工事を進めさせない手立てについては、知事選で過去最多得票で当選したことを「民意」とし、「国際社会にも訴え、共有できる価値観を広げていきたい」「日米安全保障についての根本からの意見交換もいる。米国にもあらゆるチャンネルを通じて訴えたい」と語った。
来週の11~12日に上京する…