防衛省は7日、フィリピンで開かれている米比共同訓練に参加中の陸上自衛隊員2人が移動中に交通事故に遭い、水陸機動団(長崎県佐世保市)所属の前原傑(すぐる)2等陸曹(38)が死亡し、中央輸送隊(横浜市)所属の40代の男性1等陸曹が骨折の重傷を負ったと発表した。
陸上幕僚監部の発表によると、現地時間2日午後0時50分ごろ、2人が乗ったフィリピン人男性運転の契約車両がスービック海軍基地近くを移動中、大型車と衝突。2人は救急搬送され、前原2等陸曹は意識不明の状態で現地の病院で集中治療を受けていたが、7日午前0時25分に死亡が確認された。
陸自は災害救助を想定して水陸両用車「AAV7」を使った上陸訓練などを行う目的で、米比が実施する共同訓練「カマンダグ18」に9月8日から10月23日の予定で、水陸機動団員らを派遣していた。(古城博隆)