サウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏がトルコのサウジ総領事館で殺害された事件で、ワシントン・ポスト紙は24日、米中央情報局(CIA)のハスペル長官が、カショギ氏が拷問され殺害される様子が記録されたとされる音声データを聞いたと伝えた。ハスペル氏は22日にワシントンを発ち、トルコに滞在していた。
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音声データについては、トルコ当局が入手したと現地メディアが報じていた。拷問や殺害、法医学者がカショギ氏の体を切断する様子が記録されていたという。総領事館には当時、ムハンマド皇太子の複数の警護役を含む15人のサウジ人が派遣されていた。
ハスペル氏が聞いた音声も、トルコ当局の持つデータと同一とみられる。米議会ではムハンマド皇太子の責任を追及する声が相次いでおり、ハスペル長官に議会での証言を求める可能性がある。
音声の存在は、サウジ政府が2…