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ドーンとそびえる787「らしくない空港施設」オープン

作者:佚名  来源:本站原创   更新:2018-10-30 18:49:21  点击:  切换到繁體中文

 

中部空港に10月12日、本物の飛行機がすっぽり収まったテーマパーク「フライト・オブ・ドリームズ」がオープンした。展示された飛行機を眺めながらご飯を食べたり、さまざまなアトラクションで遊んだりすることができる。「空港らしくない空港施設」を記者が歩き回った。


中部空港、B787展示の商業施設が開業 操縦体験も


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メインの建物に入ると、暗めの照明と輝くネオンが独特の雰囲気を醸し出す。米国・西海岸にある都市、シアトルをイメージした。4階建ての建物の入り口は3階部分にあり、スターバックスなどの店舗が並んだフロアを抜けると、大きな吹き抜けに、米国の航空機大手ボーイング「787」初号機が、ドーンとそびえている。


2階に下りるとフードコートがあり、ボウル料理やステーキなど飲食店がずらりと並ぶ。食べる場所から飛行機の翼には手が触れられそうなほど近い。コンセントもたくさん配備され、出張のフライト待ちに使いやすそうだ。


本物に近い操縦体験


1階には航空がテーマのアトラクションを計9種類そろえた。


絵に描いた紙飛行機を機械でスキャンして立体化。その立体的な飛行機をスマートフォンで動かせる仕組みなどがある。787の操縦を体験できるシミュレーターは、計器を含めたコックピットの再現がきわめて正確で、一般の人が1人で操縦できない。このため、専門のインストラクターが指導についてくれる。


テーマパークの主役は、やはりど真ん中に飾られた巨大な「787」初号機。航空マニアが一目見ようとつめかける、この機体は一体どんなものなのか。


787シリーズはボーイングの主力中型機で、展示機の長さは60メートル近くある。席数はふつう200席なかばから300席超で、国産初のジェット旅客機「MRJ」(70~90席)よりふた回りほど大きい。これまで計740機以上が客に渡されたヒット機で、初めて組み立てられたのが、この展示機体だ。


中部から運んだヒット機「里帰り」


ボーイングは、初号機を母国の空港でも成田でも羽田でもなく、中部空港に無償で贈った。


機体のボディーにあたる「ドンガラ」の3分の1が中部地方でつくられ、中部空港から専用の飛行機で米国に運ばれ完成機となる。寄贈はこの縁からで、ボーイングの幹部は「787の里帰り」と表現する。


飛行機を展示した施設はすでに中部地方にあるが、「学ぶ」面が強く博物館に近い。フライト・オブ・ドリームズでは、展示機体をフードコートの雰囲気づくりにいかしたりアトラクションの演出に使ったりと、個性が発揮されている。


改札から逆方向に5分…気づくか


ただ、課題もある。


電車に乗って空港直結の駅に着くと、改札を出て、右に行くとチェックインの手続きをするターミナルがある。ただ、フライト・オブ・ドリームズがあるのは左側。その方向にあるのは駐車場ぐらいで、空港を利用する客のほとんどは改札から右側に向かう。ターミナルとは正反対にあることが弱みだ。


改札から左折し、施設にたどりつくには5分ほど。ただ、この5分間が意外と長く感じる。施設利用が目的の客はよいが、ほかの用事で空港に来た人たちが、ふらりと立ち寄るにはハードルが高そうだ。


来年には隣接地に新ターミナルが完成するが、航空会社で「新ターミナルを使う」と明言したのは、まだ1路線しか運航していないエアアジア・ジャパンだけ、というのも難点だ。


年間来場者の目標は当面150万人だが、新ターミナルなどの開業後は倍増の300万人をめざす。目標達成には、この地域全体がビジネスや観光で存在感を高めることが欠かせない。地域の盛り上がりと施設のにぎわいの好循環に持ち込めるか――。施設の今後に注目したい。(友田雄大)



 

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