原子力規制委員会は29日、京都市の越畑盆地で、大山(だいせん、鳥取県)で過去に起きた噴火による火山灰の厚さなどを調査した。今後の噴火で降灰があった場合、その程度によっては、原発の非常用ディーゼル発電機に不具合を起こす可能性がある。今回の調査データをとりまとめた上で、規制委内で議論する予定だ。
越畑盆地は、関西電力の大飯原発、高浜原発(ともに福井県)と同じく、大山から約190キロの距離にあり、将来の降灰状況を考える上での参考になる。
規制委の石渡明委員らは、盆地内の三カ所で、約8万年前とされる降灰の状況を調べた。
関西電力は降灰の厚さを約10センチと見積もって大飯原発などの対策を進め、新規制基準の適合を受けた。
ただ、越畑盆地の降灰の厚さを…