筑波大学から仏東部ブザンソンに留学していた黒崎愛海(なるみ)さん(当時21)が2016年12月から行方不明になっている事件で、仏検察は19日、会見を開き「遺体の捜索を10月末で打ち切った。必要な捜査は尽くした」として、近く捜査を終結すると発表した。新たな有力情報があれば、随時捜査を再開するという。
仏検察はすでに、チリ人で元交際相手のニコラス・セペダ・コントレラス容疑者を殺人容疑で国際手配している。チリ当局が容疑者の拘束と引き渡しに応じておらず、近く仏当局関係者が司法協力を求めにチリを訪れる意向も示した。
仏検察によると、コントレラス容疑者は事件前、別れ話を黒崎さんから切り出され、復縁を迫って脅していたという。(パリ=疋田多揚)
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