中国の大手企業経営者らが21日記者会見を開き、11月末にもある米中首脳会談で、両国間の貿易紛争を解決することへの期待を相次いで表明した。ただ、米政府は会談を間近に控えた20日、中国を知的財産侵害でさらに批判する報告書を発表。紛争の沈静化は先行きが見えない。
「協議がまとまることを期待する。実際、貿易戦争の影響はすでにあり、進行している」。衣料品製造の紅豆集団の周海江会長は強調した。決着は難航しそうなものの、「習(シー、近平〈チンピン〉・中国共産党)総書記は、改革開放を強めると言っているから、楽観している」(スマートフォン世界大手・小米科技〈シャオミー〉の雷軍会長)との声も出た。
この日の記者会見の主題は1978年の改革開放以降の民間企業の発展だが、質問は貿易紛争に及んだ。
民間企業経営者が早期解決に期…