作家の辺見庸さんが、一昨年に相模原市の障害者施設で起きた殺傷事件から想を得て、長編小説『月』(KADOKAWA)を書いた。重度障害者が語り手となり、人権、反差別といった近代以降の理念が揺らいでいないか、疑問を投げかける。 「津久井やまゆり園」で起きた事件では、入所者19人が殺害され、職員を含む27人が負傷した。事件直後「世界史に残る大事件だ」と思った。「近代以降の人権、反差別思想、平等、寛容。そういう理念が、ここにきて破綻(はたん)している」 だが、新聞やテレビの報道は、その理念を人々が共有していないことに気づかず、事件の本質を突けていないと思ったという。 「報道の焦点は、被告個人が反… |
相模原事件、報道が見逃した「本質」 辺見庸さんが小説
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