宮崎県高千穂町押方の農業、飯干保生さん(72)宅で男女6人の遺体が見つかった殺人事件で、自殺を図ったとみられる飯干昌大さん(42)は、宮崎県五ケ瀬町内の木材会社に勤務していた。普段は朝6時ごろに出勤し、大型トラックで熊本や宮崎県内へ木材を配達する仕事を担当。自宅で筋力トレーニングをするなど体を鍛えていて、会社でも一番の働き手だったという。
「生きたかった唯ちゃん」校長が全校朝会 宮崎6人殺害
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社長は「普段は無口で、プライベートなこともしゃべらない人。仕事ぶりはまじめで、ショックを受けている」と話す。
昌大さんの長女唯さん(7)が通っていた高千穂町立押方小学校では27日朝、全校朝会があり、事件のことが45人の児童に伝えられた。川越鉄郎校長(57)は「もっと生きたかった唯ちゃんの思いを背負って、がんばっていこう」と呼びかけた。こどもたちはショックや悲しみを感じている様子で、泣いている同級生もいたという。
川越校長は、唯さんを「おとなしくてシャイだが、こつこつとがんばる子。運動も勉強も一生懸命だった」と振り返った。来年2月の学習発表会に向けて、縄跳びをがんばりたいと張り切っていたという。