愛知県尾張旭市の水野義則市長(47)が28日、自身の女性問題をめぐる週刊誌報道を受けて辞職する意向を明らかにした。28日に開会した市議会12月定例会で「騒動を収束させ、一番市に影響がない方法を考えた」と理由を述べた。
水野市長は15日発売の「週刊文春」で妻以外の女性と不適切な交際をしていたと写真入りで報じられ、翌日、市民の不信感や不快感を招いたとして記者会見で陳謝した。その際は報道内容を否定し、市長を続ける考えを示していた。
だが、28日夜に記者会見した水野市長は「前回の記者会見では事実と異なる説明をした。相手方と500万円で示談にしたのは事実。内容を開示しないことになっていたので、ああした説明になった」と謝罪。「このまま市長を続ければ、市にとってダメージになると判断した」と述べた。残務処理などを理由に辞職の時期は未定とし、出直し市長選には立候補しないという。
水野市長はソフトウェア会社勤務、市議を経て2012年の市長選で初当選。16年に無投票で再選され、現在2期目。本来の任期は20年3月まで。
公職選挙法の規定では、市選挙管理委員会が議長から辞職の通知を受けた翌日から50日以内に市長選が実施される。(本間久志)