トランプ米大統領は1日、アルゼンチンから米国へと帰国する機中で記者団に対し、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長との2回目の首脳会談について、1月か2月になる可能性があるとの見通しを示した。開催地については、3カ所が候補に挙がっているという。
トランプ氏はこの日、アルゼンチンで行った中国の習近平(シーチンピン)国家主席との会談で、両首脳が正恩氏とともに、朝鮮半島の非核化の実現に向けて努力することで一致した。米政府当局者によると、開催地はスイス、スウェーデン、オーストリアが候補となっているという。
ポンペオ国務長官もこの日、米CNNのインタビューで、2回目の首脳会談について、「年明けすぐにあると思う」と語った。
ただ、ポンペオ国務長官は正恩氏の最側近、金英哲(キムヨンチョル)朝鮮労働党副委員長と11月初旬に首脳会談の最終調整をニューヨークで行う予定だったが、北朝鮮側の都合で突如中止となった経緯がある。米政府関係者によると、米側は北朝鮮に会談開催の条件として、すべての核関連施設の申告や非核化の行程表を示すよう求めており、会談実現には難航も予想される。(ブエノスアイレス=園田耕司)