富士山頂が白くなり、冬が本格化してきた。昨年まで駐在していた欧州の住宅に比べて、日本の古い住宅は寒く感じる。それほどお金をかけずに断熱や防寒を実現できないだろうか。
11月の肌寒い日、都内で売り出し中の築約40年の中古マンションを訪れると、室内は暖房なしでも寒さを感じなかった。断熱と遮音を目的にした内窓を後から取り付けたおかげだという。売り主は「これからも暖かいです」と胸を張った。
内窓の効果を確かめるため、建材・住宅設備機器最大手「LIXIL(リクシル)」のショールームをのぞいた。中古マンションで使われていたのと同じ製品がある。
外部気温6・8度、室内気温19・2度の状態の部屋を再現した空間で、通常のアルミサッシだけだとガラスの表面温度は8・5度、サッシ表面は9度だった。日本の古家の窓際の寒さはこんな感じだ。
これに対して、樹脂製サッシの…