積水ハウスとの土地取引を巡り所有者を装った「地面師」グループとされる15人が逮捕された事件で、警視庁は、東京都墨田区業平1丁目、不動産会社役員北田文明(58)、新宿区大久保1丁目、会社役員岡本吉弘(42)、荒川区荒川7丁目、パート従業員武井美幸(57)の3容疑者を詐欺などの疑いで再逮捕し、10日発表した。全員容疑を否認している。詐欺容疑での再逮捕者は12人となった。
捜査2課によると、再逮捕容疑は他の容疑者らと共謀して昨年3~6月、品川区西五反田2丁目の旅館跡地の所有者になりすまし、偽造パスポートを使って積水ハウスと土地建物の売買契約を結び、代金63億円を詐取したというもの。警視庁は、北田容疑者が詐取金を入金するための口座の準備、岡本容疑者がグループ内の連絡調整、武井容疑者が所有者役の勧誘にそれぞれ関わったとみている。