東京都練馬区の専門学校生谷口夏希さん(20)の遺体が遺棄された事件で、遺体が発見されたレンタカーの中に、谷口さんのスマートフォンが電源の切れた状態で見つかっていたことが警視庁への取材でわかった。レンタカーは死体遺棄容疑で逮捕された無職熊沢義信容疑者(27)が借りたもので、警視庁は遺体とともにスマホを処分しようとしていた疑いもあるとみて調べている。
捜査1課によると、谷口さんの遺体は9日、捜査員が福島県いわき市内で熊沢容疑者を職務質問した際、熊沢容疑者が乗っていたレンタカーの後部座席で見つけた。助手席から電源が切れた状態の谷口さんのスマホも見つかったという。
また、熊沢容疑者が2日にレンタカーを借りていたことも新たにわかった。翌3日未明には谷口さんが住んでいた学生寮から布団を運び出す姿が防犯カメラに映っており、警視庁は熊沢容疑者が遺体を運ぶために車を準備したとみている。
谷口さんは11月28日の帰宅後に行方不明になり、帰宅直後、熊沢容疑者に似た男が寮に入る姿が防犯カメラに映っていた。このころからスマホの電源は入っていない状態で、LINEのメッセージも「既読」がつかなくなっていた。