東京都世田谷区で2000年12月、会社員宮澤みきおさん(当時44)の一家4人が殺害された事件で、警視庁は、現場周辺の当時の様子を再現した立体(3D)映像を新たに作成した。事件から18年になるのを前に、14日から同庁ホームページで公開し、情報提供を呼びかけている。
3D映像は約4分。発生当時に警視庁が鑑識活動で撮影した写真などをもとに作成した。宮澤さん宅の外観のほか、取り壊されてなくなった周辺の建物なども再現した。
これまでの捜査で、犯人が凶器の刃物の柄に特殊な状態でハンカチを巻き付けて使った可能性があることが判明しており、今回、まき付け方を再現した動画も公開。同様の使い方をする人物や職場に関する情報は寄せられていないという。
捜査1課は今年5月、現場に残されていた犯人のものとみられるマフラーやヒップバッグなどの遺留品の販売時期や大きさなどから犯行当時15歳~20代のやせ形の男が犯人の可能性が高いとして、重点的に捜査していることを明らかにした。8月にも遺留品から犯人の髪が見つかっていたことなどを公表した。
事件は00年12月30日深夜以降に発生したとみられ、宮澤さんと妻泰子さん(当時41)、長女にいなさん(同8)、長男礼君(同6)が殺害された。情報提供は成城署捜査本部(03・3482・3829)へ。
映像は(
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/smph/jiken_jiko/ichiran/ichiran_11-20/seijo.html
)。(力丸祥子)