大阪市西成区の歓楽街・飛田新地で売春に使われたとされる店の賃料を暴力団側から受け取ったとして、大阪区検は14日、「スーパー玉出」創業者で、運営会社だった「スーパー玉出」の前田託次社長(74)=大阪市西成区=を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益の収受)の罪で略式起訴した。大阪簡裁は同日、罰金30万円の略式命令を出した。
起訴状などによると、前田社長は今年2~4月、運営会社などが所有する土地・建物を飛田新地の料亭「銀河」(閉店)に提供し、売春による収益と知りながら賃料名目で暴力団側から計135万円を受け取ったとされる。
激安で知られるスーパー玉出は、前田社長が1978年に大阪市西成区で創業し、大阪府内を中心に展開する。今年7月にスーパーの営業権が売却され、現在は別会社が運営している。ホームページによると、大阪府内で44店舗、兵庫県尼崎市で1店舗が営業している。