中国政府は14日、米国から輸入する自動車に上乗せしていた25%の関税を来年1月から3カ月間、停止すると発表した。これで米国製自動車の関税はいまの40%から元の15%に戻る。今月1日にあった米中首脳会談の合意に基づく措置。追加関税の応酬が続いていた米中の貿易摩擦は、いったん緩和に向かう。
中国政府は今年7月、米国製自動車に15%、部品に6%の関税を課した。米国が知的財産の侵害に対する制裁として打ち出した関税の上乗せに報復する形で、9月にかけて自動車・部品に25%や5%の関税を上乗せした。
中国財務省は「国内市場に合った製品の輸入が拡大し、人民のニーズを満足させられる。追加関税は米国の保護主義に迫られてとった措置だった」と説明した。その上で「あらゆる追加関税を取り消す方向で協議を加速し、バランスのとれたウィンウィンの新たな貿易秩序を築きたい」と、他の分野でも摩擦を解消する意向を示した。
ただ、米が追加関税をかけ続け…