行方不明者を発見し救助に協力したとして、桜井署は18日、奈良県内の3人に感謝状を贈った。表彰されたのは、山添村職員の谷垣幸宗さん(29)=大和郡山市=と測量会社社員の村井秀樹さん(46)=桜井市、林業会社社長の田合豪(たけし)さん(54)=曽爾村。
谷垣さんと村井さんは10月末、同県山添村毛原の土地の所有者や境界線を確認するため、山中を調査していた。人通りがほとんどない林道を歩いていた午後4時ごろ、谷垣さんが、落ち葉の上に仰向けで倒れている80代の男性を発見。男性はその3日前に友人の葬儀に行った帰りに道に迷ったという。谷垣さんは消防と警察に通報。村井さんは警察官を現場まで案内した。
谷垣さんは取材に「おじいさんが無事でよかったです」、村井さんは「あの山の中で会うのは奇跡に近いと思う。救えてよかったです」と話した。
田合さんは11月上旬、宇陀市の伐採現場で作業中に、脱水状態で歩いていた20代の男性を発見。社員と協力して男性を保護した。男性は前日夜から姿が見えず、行方不明届が出されていた。田合さんは「発見まで2、3日かかっていたら命を落としていたかも。よかったです」と話した。(高橋杏璃)