日本の刑事司法の手続きについて国際的な批判が出ていることに対し、山下貴司法相は21日の会見で、「我が国の刑事訴訟法の規定に従って適正に行われている。批判は当たらない」と反論した。山下氏は検察官出身。
日産自動車の会長だったカルロス・ゴーン容疑者(64)が東京地検特捜部に再逮捕されたことの所感を問われ、山下氏は「個別の事件について所感を述べることは差し控える」と答えた。ただ、海外からの批判について問われると、「一般論」とことわったうえで、「捜査機関による容疑者の逮捕や身柄の勾留は、厳格な司法審査を経て法定の期間に限って許される」と指摘。「基本的な人権を保障しつつ、事案の真相を明らかにするために適正な手続きが定められている」と述べた。(浦野直樹)