2000年12月、東京都世田谷区の会社員宮澤みきおさん(当時44)宅で一家が殺害された事件からまもなく18年になる。妻泰子さん(同41)の姉入江杏(あん)さん(61)が主宰し、4人を追悼する集い「ミシュカの森2018」が22日、千代田区の上智大で開かれた。
事件で宮澤さんと泰子さん、長女にいなさん(同8)、長男礼君(同6)が殺害された。ミシュカは、にいなさんと礼君が可愛がっていた小グマのぬいぐるみの名前だ。
集会では、入江さんがミシュカ目線で家族への思いをつづった絵本を朗読し、大切な人を失った悲しみを共有して支え合う社会が求められていることなどをゲストの学者らと考えた。
入江さんは「ありふれた日常はとても大切。事件が未解決のままでは日常を取り戻すことができない。一日も早い事件解決を願いたい」と話した。(力丸祥子)