日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者(64)が役員報酬を有価証券報告書に過少記載したとされる事件で、前会長とともに逮捕された側近の前代表取締役グレッグ・ケリー被告(62)=金融商品取引法違反の罪で起訴=が25日夜、保釈決定を受け、弁護人を通じてコメントを発表した。全文は以下の通り。
日産のケリー前代表取締役が保釈「虚偽記載は一切ない」
カルロス・ゴーン もたらした光と影
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本日、私は、保釈によって外の世界に戻ることができました。思いもかけない容疑で逮捕されてから5週間が経過しましたが、この間、私は、病気のため苦しい拘置所生活を送ってきました。保釈後は、直ちに医師の診断を受け、治療、あるいは今年12月上旬に予定していた手術を受けたいと考えています。
そのような中、米国大使館をはじめ多数の人々から励ましをいただき、大変に感謝しています。中でも、妻と子どもたちの手紙や写真は、何ものにも代え難いものであり、私の気持ちを勇気づけてくれるとともに、家族の絆を再確認させてくれるものでした。みんな、ありがとう!
これから裁判が開始されると思いますが、私は、言われるような虚偽記載は一切やっていません。私が無実であることは、法廷の場で明らかにされていくでしょう。無罪の判決を受け、私の名誉が回復されて、一刻も早く家族のもとへ帰りたいと思っています。