1日午前0時15分ごろ、東京都渋谷区神宮前1丁目で、「車が人をひいている」と119番通報があった。警視庁によると、レンタカーの軽自動車が原宿駅近くの「竹下通り」の一方通行を逆走し、男性8人をはねた。東京消防庁によると、うち1人が意識不明の重体で、5人が重傷、2人が軽傷とみられる。
車を運転していた男は警視庁に身柄を確保された。男は自称20代で、同庁は殺人未遂の疑いで調べている。
原宿署によると、車は大阪ナンバー。明治通りから竹下通りに入って人をはね、約130メートル走ったところで止まった。運転していた男は一時逃走したが、午前0時35分ごろに発見された。警察官の職務質問に対し、車で人をはねたことを認めたという。竹下通りは当時、初詣を前に交通規制されていたという。
警視庁によると、けがをした8人は10代~30代。意識不明の1人は10代という。
竹下通りや近くの交差点付近には1日午前1時過ぎ、警察や消防の車両が10台近く止まっていて、通りからけが人を搬送したり、現場の交通規制をしたりしていた。
現場にはけがをしたと思われる複数の男性がいて、自力で救急車に乗り込んだり、ストレッチャーで運ばれたりしていた。現場近くに午前1時過ぎに仕事で訪れた男性は、竹下通りに入ろうとした際、警察から「車が暴走して複数のけが人が出ているため、入れない」と言われたという。