大みそか恒例のNHK紅白歌合戦が間もなく始まる。平成最後となる今年は、紅白引退を発表していた北島三郎さんが特別出演。サザンオールスターズが35年ぶりにNHKホールで歌う。29~31日に行われたリハーサルの様子から、見どころを紹介する。
平成最後の紅白歌合戦、締めくくりはサザン トリ嵐の後
紅白の曲目発表 初出場のキンプリ、あいみょんはあの曲
番組は午後7時15分にスタート。トップバッターは白組の「三代目 J Soul Brothers」で、2014年発表のヒット曲「R.Y.U.S.E.I.」を歌う。ここから、紅組の坂本冬美さんの「夜桜お七」と、白組の郷ひろみさんの「GOLDFINGER’99~GO!GO!2018~」が続く。
最初にこの3曲を選んだのは、「番組冒頭から平成の色んなジャンル、時代の名曲を発信したい」との考えからだと紅白の制作統括を務める渋谷義人チーフ・プロデューサーは話す。特に、郷さんがNHKホール内を縦横無尽に駆け回る演出が注目だ。
そのほか前半では、天童よしみさんが、NHKで放送され人気を集めた5分番組「みんなで筋肉体操」に出演した俳優の武田真治さんら筋肉自慢の3人や、ソーラン節の踊り手たちと大人数で、迫力のステージを繰り広げる。全国のスーパー銭湯をまわったことで人気に火がつき、中高年女性たちから熱い支持をうけるスーパー銭湯アイドル「純烈」はステージ上にスーパー銭湯でのコンサート風景を再現し、実際のファンの女性らと共演する。
後半のトップバッターは、30日に放送された日本レコード大賞のパフォーマンスが話題になったばかりのDA PUMP。今年大ヒットした「U.S.A」の紅白版パフォーマンスに注目が集まる。
三山ひろしさんは昨年に続き、けん玉の球を大皿にのせる基本技「大皿」を124回連続成功させるギネス世界記録に挑戦する。昨年は成功しなかったが、リハーサルを終えた三山さんは29日、「かなりリラックスした感じですごくいい空気感だったので、これは世界記録達成できる気がします」と自信を見せた。
後半では、歴代最多の50回の出場を区切りとして2013年に紅白卒業を宣言していた北島三郎さんが特別出演する。これまでに昭和、平成を通じて紅白で6回披露した「まつり」を、豪華なステージ演出とともに披露する。北島さんは、29日のリハーサル終了後「平成最後ですから、恩返しのつもりで出させてもらいました。昭和、平成と支えてもらって、大勢のみなさんに感謝を込めて恩返しのつもりで(歌う)」と意気込みを語った。
平成最後となる歌唱者は、紅組でも白組でもない特別企画枠で出場するサザンオールスターズだ。今年デビュー40周年。紅白への出演は14年以来、4年ぶり5回目で、NHKホールで歌うのは1983年以来35年ぶりとなる。昭和の大ヒット曲「勝手にシンドバッド」と、平成の名曲「希望の轍(わだち)」を披露する。
渋谷チーフ・プロデューサーは「平成最後の紅白の意味をそれぞれのアーティストのみなさんに感じていただいて、ご出演いただけた。素晴らしいラインナップがそろって、今年もいい年だったね、平成っていい時代だったねと思ってもらって、年を越せるような紅白になればいいなと考えています」と話した。