クイーン、カーペンターズ、エアロスミス、矢沢永吉……。名だたるアーティストが熱演を見せた、かつての音楽の殿堂「九電記念体育館」(福岡市中央区)が今月末で閉館し、55年の歴史に幕を下ろす。「当時の熱気をよみがえらせよう」と地元のラジオ局が相次いで特別企画を催す。
九電記念体育館は、市営地下鉄七隈線「薬院大通駅」から近い場所にある。1964年に開館し、特に70~80年代は福岡スポーツセンター(現在のソラリアプラザ)とともに、福岡における音楽の殿堂だった。
だが、80年代に入って福岡サンパレスや福岡国際センターといった大規模な施設が誕生し、その役目は徐々に薄れていった。
体育館の建物部分は2003年に九電から福岡市に譲渡され、土地は民間所有に。閉館は、後継施設である福岡市総合体育館(同市東区香椎照葉)の開館に伴うものという。
「映画『ボヘミアン・ラプソデ…