2日午後10時10分ごろ、警視庁原宿署(東京都渋谷区神宮前1丁目)の地下1階倉庫で、同署交通課係長の男性警部補(36)が頭から血を流して倒れているのを別の署員が発見した。警部補は病院に搬送されたが、約40分後に死亡が確認された。警部補の右手付近から実弾1発が発射された拳銃が見つかり、署は警部補が拳銃で自殺を図った可能性が高いとみている。
署によると、警部補は2日午前8時半から3日午前9時半までの当直勤務中だった。2日午後9時から休憩に入り同僚と食事をすることになっていたが現れなかったため、行方を捜していた。拳銃は貸与されたもので、通常、当直の署員は携帯しているという。
署は、警部補の勤務態度に問題はなかったとしている。昨年12月31日夕方から翌1日朝も管内の交通規制の現場に出るなどしていた。1日未明には管内の竹下通りで8人が車にはねられ負傷した暴走事件が起きている。
酒林利男署長は「拳銃による自殺事案が起き、誠に遺憾。今後、事実関係を明らかにして再発防止に努めたい」とコメントしている。