新年の夜空を彩る「しぶんぎ座流星群」が1月3日夜から4日未明にかけてピークを迎える。最も多く流れそうな時間帯は4日の夜明け前で、国立天文台は「月明かりがなく、1時間あたり最大30個ほどの流れ星が見られる可能性がある」と予想している。
しぶんぎ座流星群は、かつて北斗七星の近くにあり、現在は存在しない「壁面四分儀(へきめんしぶんぎ)座」のあたりから、流れ星が放射状に飛ぶことから名付けられた。流れ星そのものは夜空のどこにでも現れ、いつ流れるかも決まっていないため、夜空を見上げて視野を広くし、一点に集中するのではなく、むしろボーッと眺めるのが観察のコツだ。
国立天文台は、防寒と安全対策を十分した上で、最低でも15分間は観察し続けることを推奨。「外に出て流星が見えないからと言ってすぐに諦めてしまわず、目が慣れるまで待つことも必要」と忍耐を呼びかけている。
8月のペルセウス座流星群、12月のふたご座流星群と並ぶ三大流星群の一つだが、ほぼ確実に多く流れる二つと違って活発さにムラがあるのが特徴。特に、今年は計算上のピークが4日午前11時ごろと夜が明けたあとのため例年より少なそうだが、それでも暗い場所では数分に1個のペースで流れる可能性がある。(東山正宜)