3日の地震で避難所となった熊本県和水町江田の中央公民館で4日、避難者が帰宅した後の午前10時から成人式が開かれた。地震の影響で一時は開催が危ぶまれたが、町は予定通り実施。集まった新成人約100人が久しぶりの再会と互いの無事を喜び合った。
新成人たちは振り袖やスーツ姿で午前8時半ごろから会場周辺に集まり、抱き合うなどして再会を喜んだ。式であいさつした高巣泰廣町長は、前日の地震や近年頻発している災害に触れ、「災害に立ち向かう気持ちを持って防災活動やボランティアに取り組んでほしい」と話した。
同町の実家に帰省中だった大学生松尾友樹さん(20)は「まずは大きな被害がなくてよかった。式会場が避難所になっていると知り、開催されるか不安だったが、みんなにまた会えてうれしい」と話した。同町の短大生小木(しょうき)彩加さん(19)は「(式での再会を楽しみに)みんな実家に帰ってきているので、延期になるのではないかと不安だった。これから保育士になるので子どもに愛されるよう頑張りたい」と抱負を語った。(清水優志)