過去の災害で被災者が判断に迷った「分かれ道」を知り、その対応をみんなで考える防災ゲーム・クロスロードの「熊本編」ができた。熊本地震で経験した「あの時、どうすればよかったのか」を日頃から考え、いざという時の備えにつなげたいとの思いが込められている。
《あなたは大学生。地震後、性犯罪が横行しているという情報が友達からSNSで回ってきました。真相は確かめようがありませんが情報を拡散しますか?》
3月21日のお披露目会。熊本県長洲町の消防職員で、くまもとクロスロード研究会代表の徳永伸介さん(41)がスクリーンに映し出した問いを投げかけた。
6人1組で机を囲んだ参加者たち。それぞれが「YES」「NO」のカードを選んで裏向きで机の真ん中に置き、一斉にめくる。
「熊本地震でもライオンが逃げ…