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「盤上に構想ある」 張栩名人、仲邑菫さんの碁を語る

日本囲碁界史上最年少でのプロ入りが決まった仲邑菫さん(9)。仲邑さんは昨年12月13日、日本棋院副理事長の小林覚九段立ち会いのもと、張栩名人と対局した。記録係を小林九段が務めた。そのときの印象について張名人は「衝撃でした。9歳という年齢でこれだけの力というのは。対局態度、碁の内容からもすごく才能を感じられたし、本当に将来が楽しみ。必ず世界で戦える棋士になると強く思いました」と振り返った。今回のプロ入りについては「少しでも早くプロ棋士の世界に入れることはすごくいいことだと思うし、十分その実力はあると思います」と話した。


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対局の内容については「手合割は最初は先でお願いしますと言われたんですが、見ての通り9歳ですから、僕はコミ6目半払いたいと言ったところ、小林覚九段が『じゃあ逆コミ5目半で打ちましょう』となって、終わってみたら盤面6目とすごい微妙な数字だった。形の上では僕の半目勝ちなんですけど、ここはジゴにしましょうということで。内容的にすばらしかった。最後までぎりぎりの勝負でした」。


菫さんの様子については「非常に落ち着いていましたね。とても小さい子どもとは思えない、盤上にしっかり構想を立てていて、非常に難しい局面でも高い対応力を持っていた。勝負強さも感じました。僕としては真剣勝負で緩めるつもりは一切なく、これは勝てるんじゃないかなと打っていたんですけど、中盤以降、大事な場面での打ち方は非常にレベルが高く、対等に戦っているくらいに感じた。とても恐ろしかったです」。


井山裕太五冠の小学生時代と比べては「今回と同じくらいの手合割で2回ほど打ったが、そのときも衝撃を受けた。この若さでこの実力かと。年齢的には菫ちゃんの方が上をいっているということなので、それはすごいことです」と話した。(村上耕司)


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