第43期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)で井山裕太・前名人(29)を破り、10期ぶりの名人復位を遂げた張栩(ちょうう)・新名人(38)の就位式が7日、東京都文京区のホテル椿山荘東京で開かれ、来場したファンら約330人から祝福を受けた。
9年前、張は同じ名人戦七番勝負の舞台で当時20歳の井山の挑戦を受けて敗れ、史上最年少の名人誕生を許した。それ以来となる名人戦の大舞台となった今年、因縁の井山を相手に1勝3敗のカド番から3連勝の逆転でタイトルを奪い、無冠を返上した。
就位式で壇上に立った張は「久しぶりのタイトル戦で思い切り、熱い戦いができた。何より井山さんが取材に『張栩さんは強かった』と話したと聞いてうれしかった。これからもっと褒められるように頑張る」と話し、会場をわかせた。
式では父を追ってプロをめざす…