偽造した書類で日本の運転免許証を不正に取得したとして、愛知県警は15日、いずれもトルコ国籍で、職業不詳ドルド・エルカン容疑者(31)=同県豊山町=と、作業員コタン・エルジャン容疑者(26)=同県一宮市三条=を、有印私文書偽造・同行使と道路交通法違反(免許不正取得)の疑いで逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。
国際捜査課によると、2人は外国の免許証を持っていれば日本の免許への切り替えの際、試験の一部が免除される制度を悪用。共謀し、2016年2月ごろ、ドルド容疑者が切り替えに必要なトルコ大使館発行の運転免許証明書を偽造。別に用意したトルコの偽造免許証とともにコタン容疑者が東三河運転免許センター(同県豊川市)に提出して、同年8月に日本の免許証を不正に取得した疑いがある。
県内では15年にトルコ人による免許不正取得の情報が寄せられ、新たに運転免許証明書の提出を導入したが、証明書も偽造されていた。県警は、ドルド容疑者がほかのトルコ人の免許不正取得にも関わっていた可能性があるとみて調べる。