漫画などの海賊版サイト対策として目指してきたサイトブロッキング(接続遮断)の法制化について、政府は今月始まる通常国会に法案を提出することを断念した。知的財産戦略を担当する平井卓也IT担当相が15日、閣議後の会見で「この国会ではその法律は出さない」と述べた。
特定のサイトを見ることができないように接続遮断をするためには、全てのネット利用者がどのサイトを見ようとしているのか、インターネット接続事業者(プロバイダー)が確認する必要がある。このため憲法が保障する「通信の秘密」を侵害すると反対が根強く、政府が当初の方針を押し通せなかった形だ。
平井氏は「目的はブロッキング…