ビール各社の2018年の「ビール系飲料」(ビール、発泡酒、第3のビール)の総出荷量は14年連続で減少し、過去最低を更新した。飲食店向けのビールの値上げが影響した。また業界団体は大手以外のビールが統計に含まれないなどとして、今年分からこの統計の公表を取りやめる。酒類販売の中心となるビールの出荷動向やシェアが見えにくくなる。 ビール酒造組合やビール大手各社が16日に統計を公表した。ビール系飲料の総出荷量は、前年比2・5%減の3億9390万ケース(1ケースは大瓶20本換算)だった。ビールは前年比5・2%減、発泡酒が8・8%減。第3のビールは3・7%増と5年ぶりのプラスだった。キリンビールの「本麒麟(きりん)」のヒットなどが押し上げた。 ビール系飲料は来年10月以降、段階的に酒税が統一される。ビールは引き下げ方向、第3のビールや発泡酒は引き上げ方向で、ビールの顧客が増える可能性もある。ビールで半数近いシェアのアサヒビールの平野伸一社長は「瓶とたるの再生が必要」と話す。各社は飲食店向けのビールで巻き返しを図る。 市場シェアはアサヒビールが3… |
ビールの出荷、公表今年限り 各社のシェア見えづらく?
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