ビール大手5社が16日発表した2018年のビール系飲料(発泡酒と第3のビールを含む)の総出荷量は3億9390万ケース(1ケースは大瓶20本換算)と前年より2・5%減った。減少は14年連続で、1992年の公表開始以来の最低を更新した。各社の順位は変わらなかった。 出荷量の内訳は、ビールが5・2%減、発泡酒は8・8%減。各社が昨春、瓶やたる詰めビールなど飲食店向けを値上げしたことが響いた。第3のビールは、消費者の節約志向が続き3・7%増えた。 各社の市場占有率(シェア)をみると、キリンビールが34・4%と2・6ポイント増やし、首位のアサヒビール(37・4%)との差を3ポイントに縮めた。第3のビール「本麒麟(きりん)」のヒットや、流通大手イオンから受託したプライベートブランドが寄与した。「ザ・プレミアム・モルツ」が堅調なサントリービールは前年と同じ16・0%で3位。4位のサッポロビールは11・4%だった。 各社は、今年の販売量も2%程度減少すると推計している。(長橋亮文) ビール上位4社のシェアと順位 ビール系飲料合計 ビール 発泡酒 第3のビール (1)アサヒ 37.4(▼1.7) 48.6(▼0.1)① 27.3(▼0.1)② 26.3(▼3.6)③ (2)キリン 34.4(2.6) 24.0(▼0.3)② 66.5(1.1)① 36.9(7.2)① (3)サントリー 16.0(0.0) 10.9(0.1)④ 0.0(0.0)④ 27.9(▼1.6)② (4)サッポロ 11.4(▼0.8) 15.5(0.2)③ 5.1(▼1.0)③ 8.1(▼1.8)④ (各社の推計による。単位・%。かっこ内は前年シェアとの増減幅。▼はマイナス。丸数字は種類ごとの順位) |
ビール系飲料の出荷量、過去最低に 14年連続で減少
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