北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が8日の中朝首脳会談で、昨年6月以来となる2回目の米朝首脳会談に強い意欲を示した。会談の内容を知りうる複数の中朝関係筋が明らかにした。正恩氏は米国が譲歩する必要があるとし、経済制裁の緩和と朝鮮戦争の平和協定締結を働きかける考えを示したという。ただ、米国が求める新たな非核化措置には触れなかったという。
亡命の元北朝鮮公使、正恩氏あいさつ分析「再会談困難」
非核化をめぐる米朝協議は昨年10月のポンペオ米国務長官の訪朝以来、停滞していたが、米側との協議に臨むため1月17日、金英哲(キムヨンチョル)党副委員長がワシントンに向けて出発した。正恩氏が米朝首脳の再会談に意欲を示していることで、再会談の実現の可能性が高まってきた。
関係筋の一人によると、正恩氏は中国の習近平(シーチンピン)国家主席との首脳会談で、トランプ米大統領が米朝首脳の再会談を強く希望していることを紹介。トランプ氏の提案を歓迎し、早期に開催できるよう積極的に検討していると説明したという。トランプ氏は正恩氏に、2月中旬に会談を開くことを提案したとされる。
正恩氏は習氏に、北朝鮮がすで…